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『ワシは今からそなたを異世界に飛ばす。そこで、じゃが、ワシからそなたに言える事はただ一つ………
……そなたがここにくるのも 運命 だったのだ…』
………今、何て言った?
『………運命、そう、運命じゃ。これは定められた結果、与えられる使命、越えられぬ枠内、埋めるのはそなたじゃ………。先程そなたが申した様に、神とは本来人間なんぞに手出しはせぬ、力も与えぬ。しかしワシはそなたに知恵を与えようぞ。…………人とは、無限大なり。神とは、弱小なり。聖とは、愚かなり。魔とは、孤高なり。そして世界は…………
…………一つ、なり』
「……おっ、おい!!待てよ!!」
神様が長ったらしい話をしていく内に周りが白くフェードアウトしていく
神様は優しさと慈愛に満ちた顔でこちらを見つめてくる
「待てって!!異世界とかオレ何も知らねぇぞ!!知恵も役に立たねぇじゃねぇか!!おい!!」
不安に駆られてひとしきり叫ぶ
少しずつ視界が薄れていくなかで神様の表情に焦りが見えた
『………やっべ……』
「……………はっ?」
不安を急加速させるセリフを残して………
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