第二章

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「これでお前も俺らの仲間入りだな」 “平気平気”と断るみずきを押し切り家まで送った後、無言だった帰り道の静寂を破ったのは、俺ではなく高志の方だった。 「どうゆう意味だ?」 「《稲妻の妖狐》さっきお前がチビの方から勝ち取ったカード、あれはSランクのカードだよ」 なんだ、そんなことか。 「おれはレアカードなんかに興味はねーよ」 そんなことより、俺はどうやって来週の大会にバレずに紛れ込むか考えなきゃいけないんだよ。 「お前ほんとCBCのことじゃなくなると頭の回転鈍いな」 お前が早過ぎるだけだ。 と、間髪入れずに言おうとしたが、高志の上から目線は昔からなので、ここは黙って聞き流した。 「つまり、さっきのカードがお前の大会参加証になるってわけ」 ...なんですと? 「大会参加の条件:一定以上のレアカードの所持、あのカードは運営の出したリストの中に入ってる」 その言葉を聞いて立ち止まる俺等気にも止めず、高志はスタスタ歩き続けていた。 「おい、嘘じゃないよな?」 「ああ」 刹那。 冷めた感じの高志なぞお構いなしに、俺は背後から飛びついた。 「高志!!こんなことってあるか!?レアカードがなきゃ参加出来ないって知ったその日の内に、レアカードが手に入ったんだぞ!!」 「知ってるよ」 「これで大会に参加出来る!光とも戦える!レアハンターも俺を狙ってくる!最高かよ!!」 背中をバンバン叩いたり、抱き付いたりしてくる俺を、呆れた顔で高志は受け止めてくれた。
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