第二章

10/34
前へ
/56ページ
次へ
高志が言った通り、CBC大会にしては少なく、こんなど田舎(失礼)にしては多い方といったところだろうか? 「それでも、これで全国の参加者が全員ってのが信じられないのだけれど」 ここの他にも集合場所は三つあるのだからこれで全員という訳ではないのだろうけど。 それでも単純計算二百人弱。 この少なさはちょっとばかり異常だろう。 「それは単純にレアカードの希少性を表す結果だろ?」 高志の言うことは解る。 今さらそんなことを言われなくとも。 単純にその通りだとも思うし。 「なのに何が不満なの?」 「別に不満って訳じゃあないよ。ただ解せないって感じかな?」 腑に落ちないというかなんというか。 俺達三人が三人ともレアカードを所持しているから。 三人中三人。 そのせいでなんというか有り難みのようなものが薄れている気がする。 俺の場合は手にいれた過程というのも関係しているのかもしれない。 それにもともとレアカードにはあまり興味がなかったからなぁ。
/56ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加