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さてと、どうするか。
「いつもだったら受付か、運営の人がプラカード持ってたりするのにねー」
みずきの言う通りだ。
「ここにいる奴ら全員がそわそわしてるところを見ると、そういった類のものは誰も見つけてないみたいだな」
言われてみれば、皆そわそわしてる気がする。
ま、とりあえず適当に聞いてみるか。
「あ、すいません。ここってCBCの大会の会場であってますか?」
近くにいた俺らと同い年位の青年に声をかけた。
「...」
は?
何故こいつは返事をしない。
「すいません、ここってCBCの大会の会場であってます?」
「...」
どうやら声をかけるやつを間違ったらしい。
解らないなら解らないでいいから、そう言ってくれ。
目の前にいるこいつは返事をしないどころか顔すら向けてこない。
完全に地雷だ。
「ぱっと見なんとなく翔ちゃんに似てるのに、中身は全然違うね」
みずきが笑いを堪えたような声で高志に話しかけている。
俺はこんなのとは似ても似つかんぞ。
「翔も十分ヤバいやつだけどな」
聞こえてるぞ。
「言えてるー」
言えてない。
などと、ふたりの会話に心の中で訂正を加えていると、青年は急に歩き出し、どこかへ行ってしまった。
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