デート(霞)

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駆け寄った先には山賊が屋台や建造物を壊し暴れていた。何人かの兵が住民達を守っているが、数が違い過ぎて守ることは出来ても、攻め追い返すまでは出来なかった。 そして悲鳴をあげた人物と思われる女性が道の真ん中で倒れていた。子供も庇いながら必死に逃げようとするが背中を斬られていて痛みで思うように動けないみたいだ、後ろからは山賊が下劣な笑いと共に迫って来る、距離と速さを考えても間に合わない。 そう諦めて目をつぶった時 霞「目あけぇ一刀、大丈夫、うちがなんとかしたる」 霞は急にスピードを上げもの凄い勢いで突進していく。そのまま女性を助けるかと思ったら女性を通りすぎその勢いのまま山賊の先頭集団に必殺の一閃。 山賊達は勢いよく瓦礫の山に飛ばされた 霞「残念やったな~、うちが来てもうたから、あんたら今日で人生しまいや」 霞は愛刀「飛龍偃月刀」を振り回し突進していく 一刀はその間に女性に駆け寄り近くにいる兵を何人か集め保護させた 一人また一人と薙ぎ倒していく霞、その強さに山賊の士気が下がり逃げだす者も現れた 霞「逃がすか!!ボケ~!!」 もの凄い速さで追撃して追いかけていく霞の後ろを「奴等を放っておいたらまた襲われるかもしれない」「ここで活躍すれば褒美でまた近いうちに霞とデート出来るかもしれない」そんな思いを胸に秘め一刀は走り追いかけた 空から雨が降り始めた
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