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華琳「・・・本当に・・・消えるの?」
一刀「ああ、華琳の夢は叶った。俺の役目はここで終わりだ」
一人の少年と少女が見つめ合う2人、残された時間は少ない。綺麗な満月の光が一層悲しみを引き立てる。華琳「・・・嫌。そんなの駄目よ、認めない。お願いだから・・・消えないでよ」
少女は今にも泣き出しそうな声で訴える。
一刀「泣くなよ、夢が叶ったんだぜ?笑顔で見送ってくれよ」
少年は満足げな顔をしている。その目に悔いはなく自分の役割を果たし消える覚悟が既に出来ていた。
一刀「さよなら、愛していたよ華琳」
華琳「・・・かず・・と。・・・一刀、一刀ー!!」
少年は光の中に消え、少女はその場に崩れ泣き叫んだ。
これから2人は二度と会えない。連絡をとることも出来ない離れた世界で生きることになる。
二人の物語はここで幕を閉じた。
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