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月明かりが照らす森の中華琳は泣いていた。いつかは別れる時が来るとわかっていた別れ、こんなにも苦しく悲しいとは思っていなかった。一刀が消えてからどれくらい泣いただろう、もう何時間も経っているかもしれないし、もしかしたらほんの数分かもしれない。泣くのはこれで最後にしよう。そう心に誓ったとき華琳の後からひとつの影が現れた。
凪「此方にいましたか、華琳様」
凪は華琳に近づいて行く、華琳は涙を拭き何事もなかったかのように立ち上がる
華琳「どうしたの?凪」
凪「は、実は華琳様だけにお伝えすることがございまして」
華琳「ん?」
凪は常に堂々とした態度で接しているそんな彼女が恥ずかしそうにもじもじしながら話し掛けてきて疑問に思う華琳
凪「じ、実は、・・・た、隊長との間に・・・あ、あか、赤ちゃんができて」
その言葉は光の中にいた一刀にも届いた。一刀は迷わず後に走りだす。
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