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「仁君に手を握られてると、なんか安心しちゃう…」
「そう…熱くない?」
「うん、ちょうどいいよ…」
幼い二人は、初めて体験してしまった友達の死に、悔やみ、悲しみ…そして、枕を濡らしながら眠りについた。
「仁君…私のこと好き?」
「え‥あ、ああ…好きだよ…裕子のこと…」
「本当に?やったあ!じゃあ私と離れないでね?約束だよ?」
「分かったよ…約束だ…」
夕陽の女の子…名前は篠田 裕子、そうだあの日…
「あーした てんきに なーれ」
そのかけ声とともに、裕子の靴は、神社の階段の遙か下まで飛んだ。
そして…そして……
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