賭話

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慌てて飛び起きる 真っ暗で静かな朝   まだ4時間あるのに 僕は待ちきれなくて   準備にいくらかけても 1時間も使えなくて   ふたりで決めた思い出の場所 ひとり息を切らせて走るよ   特にやることもなくて 1回電池が切れた   急かすつもりはないけど 愛しくて待ち遠しくて   ひたすらに今日という日を 特別なモノにしたくて   今はこの寒ささえ 喜びに変えられる   君が溶かしてくれるって わかりきってるから     僕はぼーっとしながら 思い出していた   君と過ごした 今日までの日を   いつだって 君は僕を   僕は君を 中心に考えてきた   根拠のない自信と 重すぎるくらいの愛で   なんとなく 今はそう言える   だけどちょっと違うかな 僕はそう言いたいだけなんだ     毎日が鮮明で かけがえのない日々   そんな中で迎える今日は 少しプレッシャー感じるよ   君を待つ ふたり出逢ったこの場所で   高らかに鳴り響く鐘の音を 背に受けて歩いていく   そのためのスタートラインに   僕らは今ようやく 辿り着いたんだね....     ..もう君が来る 時が近付いてくる   さあ行こう 果てしない道のりも   繋いだ手から溢れる幸せが   きっと優しく 背中を押してくれるから....
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