粒製

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君と過ごした日々 絶対に忘れない   そんな決意もどこ吹く風 いつしか上書きされてゆく   新しく刻まれる思い出も もちろん大事だけど   実は消したくなかったなんて 言っても喜んでくれないよね   今はまた 違う人を喜ばそうと 違う方向へ一歩ずつ   進んでいく途中さ 君もそうなんだろう?     ふいに吐き出した想い 「送っていこうか」   首を縦に振ってほしいな 叶わない言葉は切なく消える     叶わないとわかっていても 僕は時々立ち止まって   つまらない願いを飛ばすんだ   「もっと容量がほしい」 どれも大切な記憶だから   それぞれの嫉妬が渦を巻く でもなんとなく幸せ     僕と居るよりは..そうだろ?
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