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「……おい、長門。コイツは一体何者だ?」
長門は目線を決して相手から外さずにいながら、俺の質問に答えてくれた。
その答えは、俺の予想に反しない、予想通りのものだった。
「宇宙人。」
「……そんな気はしていた。お前のクライアントの奴か?」
「違う。情報統合思念体とは別の分岐ルート上の存在。」
「じゃあ例の天蓋何とかかんとかの先兵か?」
「そうではない。貴方の知らない別の地球外生命体。起源は違うが、情報統合思念体よりもむしろ貴方達に近い存在。」
「ふっ、下等な地球人に近いなどと言われるとはな。有機生命体用コンタクト用ヒューマノイドインターフェイスとやらも、礼儀がなっていないようだな。」
突然電子音が混ざったような篭った声が聞こえた。
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