プロローグ

4/4
前へ
/29ページ
次へ
そのルックスから、始めてそいつを見た人間のほぼ全てが、彼女を“か弱い”女子高校生と判断することだろう。 だが実態はそのまるで逆だ。 俺は彼女がいなければ、想像しただけで身の毛もよだつ事になっていただろう。 情報統合思念体なる謎の存在が作り出した、地球上のあらゆるものを凌駕する超スペックを持っている、対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェイスである、 長門有希は、いつも部室の隅でただ静かに読書にふけている。 少なくとも、俺はずっとそう思っていた。
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加