第一章

3/12
前へ
/29ページ
次へ
コンコン。 まずはノックをする。 朝比奈さんがSOS団お抱えメイドさんとなってから、特に男性団員は、これを入室前の必須事項としている。 中から天使の御声が聞こえれば、許可が下りるまで扉の前で待機。 その後、きらめく光を宝石のように振り撒くメイドさんが、その御手で煎れて下さったお飲み物を差し出して下さるのだ。 返答が無ければ、それらはお預けなのだが。 返事はない。 まさに無言だ。 少し気を落しながら、俺は扉を開き中に入った。
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加