第一章

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その格好は、何かのコスプレでもないかと疑いそうになるものだった。 全体的に銀色と紺色のツートンカラーだ。 頭部にアンテナが付いたヘルメットを被り、プロテクターで防護された全身スーツに身を包んで、良く見れば腰にはSF映画に出てきそうな光線銃のようなものを下げていた。 ヘルメットはフルフェースで顔はよく見えない。 謎の人物は、長テーブルを挟んだ形で長門と対面していた。 俺は突然の光景に怯みながら、出来るだけ己を落ち着かせながら、長門に耳打ちして聞いた。
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