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いつものように授業を受ける。 僕の席は窓際の一番前。 背中に感じるみんなの視線。 「はぁ・・・」 何処にも僕の居場所はない・・・ 「・・・先生」 先「・・・なんだ」 「具合悪いので早退し」 先「好きにしろ」 カタッン 席を立って教室を出て歩きだす。 寮に向かわず中庭に行く。 小さな噴水。ポツンと置かれたベンチ。たぶん僕しかこないだろう小さな中庭。 ベンチに座って空を見上げる。 「っ・・・」 僕には眩しすぎる太陽。 手で太陽を隠す。 隠しきれなくて目を閉じて俯く。 「・・・ふふっ」
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