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ギュッ 黒澤を抱きしめる。 「雨宮には支えが必要だ。お前が支えてやるんだ」 雨宮に聞こえないように黒澤の耳元で話す。 黒「・・・」 「できるな?」 黒「・・・わかった」 黒澤の頭を撫でてやる。 「雨宮・・・」 雨「っ!?」ビクッ 「悪かった。」 雨「・・・」 「琉華は僕の理解者であり、仲間であり、太陽だった。僕が初めて愛した人。僕を初めて愛してくれた人」 雨「・・・」 窓際に歩いて行く。 「雨宮・・・雨宮も前を向いて」 復讐しても琉華はかえらない。 「琉華の分まで幸せになって」 琉華の幸せにを奪ったのに、君の幸せまで奪いたくない。 雨「・・・」 「僕の事は忘れて」 未練なんて・・・ 会長を見そうになるのを堪える。 未練なんてない。 黒「悠斗ッ!?」 雨「あっ!?」 会「っ!?」 近くにいた会長が手を伸ばす・・・ 「バイバイ」ニコ 会長に捕まることなく窓の外へ・・・ 琉華・・・ 会長・・・ 愛してる。
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