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「…だとよ。んで、どうするんだい始君?」
俺の隣の席の男…ニルス・トラーベが笑いながら話しかけてる。何が可笑しいんだコイツは。
「どうするって言われても、そんなすぐに考えは纏まんないって。大体、現状が意味不明過ぎて頭が追い付かんのだが?」
「ふーん、面白味がない回答だなあ。」
…何故俺は全うな回答をした結果煽らねにゃならんのだ。
「じゃあ逆に聞くが、お前はどうするんだよ!」
「うん?宣戦布告されたんだよ?当然受けて立つのが人間としての礼儀なのでは?」
…そんな礼儀初耳なんだが?
コイツもおかしいよ、絶対おかしい。
辺りを見渡すと、困惑している生徒と何故か燃えている生徒とが混在していた。
「面白くなってきたな…。俺はこんな展開に憧れていたんだ…!」
そう呟いたのは、大胡だった。
大胡(おおご)天馬(てんま)
普段は物静かな奴なんだが、妙にテンションが上がっている様だ。
「おやおや…困りましたねぇ。」
そんな事を言いながら薄ら笑いを浮かべているのは、三上(みかみ)勝(まさる)だ。
コイツは【マッドハッカー】の異名を持っており、実験やらハッキングが大好きな狂人だ。過去には教師のPCにハッキングを仕掛けた事もあり、クラスメイトからは、「Dr.ミカミ」などと呼ばれている。
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