758人が本棚に入れています
本棚に追加
走って家に帰ってたわたしは、疲れて走るのをやめた。
とぼとぼ歩きながら、泣きじゃくりながらの帰り道。
昼間だけど、近所の人はいなかった。
誰にも見付からないのは嬉しい事なのか、そうじゃないのか、わからない。
でも、泣いてるとこはあんまり見られたくないから、嬉しい事なのかも。
どろどろに汚れた服。
あちこちに出来た傷。
それがどんな意味を持つカッコかなんて、わたしは知らない。
わたしは頭はよくないし、考え事はニガテ。
けど、勇気とか根性とかは、ちょっとは持ってるんじゃないかと思う。
それがイコール強さって事じゃないし、わたしは弱いし、すぐ泣くし、子供。
でも、子供には子供なりの意地みたいなのが、あるんだと思う。
難しい事はわかんないけど、負けたくないって気持ちは、あるんだ。
でも、子供だからすぐ泣いて、怒って、ムキになる。
わたしは、ミセリは、まだ小学三年生だから。
最初のコメントを投稿しよう!