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嫌と言うほど薬を作って飲ませても、その効果はさっぱりで。
焦るレモナは自分の事を後回しにして、有髪族とラムダ族の為に、ひたすら薬を混ぜ続けた。
そんな中、姉者がベッドから起きられなくなった。
血を吐きながら咳をして、下がらない熱に虚ろな目。
レモナの必死の看病も虚しく、姉者は、朝には動かなくなっていた。
長い巻き毛に艶は無く、痩せ細ったその姿は、一週間前の面影もないほど。
その口から最後に発せられた言葉は、
∬; _ゝ )「ごめん、なさい……」
|゚ノ;^∀^)「喋らないで姉者さんっ! すぐ良くなるわ、だからっ」
∬; _ゝ )「レモナ……兄者、弟者……ごめ……なさ……」
|゚ノ;^∀^)「止めてよ姉者さん、止めてっ! 止めてッ!!」
∬; _ゝ )「大好き、よ……レモ、ナ……」
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