第五話 『ひつようあく。』

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深夜、薬を持ってあの場所に足を運ぶと久しぶりに、彼女が座っていた。 ぜぇぜぇ、と胸を鳴らせて浅い呼吸を繰り返している。 その音を聞いたレモナは拳を握り、溢れそうになる涙を飲み込んだ。 |゚ノ ^∀^)「こんばん、は」 『ぁ……こんば、は……げほっ、レモナ……』 |゚ノ ^∀^)「……良くならない、わね…………」 『ん……でも、ね、けほっ、少し……楽になって来たの』 |゚ノ ^∀^)「え、?」 『本当よ……げほっ、ちょっと、体が軽いの……けほっけほっ……手が、冷たい』 |゚ノ;^∀^)「ぁ、あ、あぁあ」 『このまま……げほっ……苦しまずに……』
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