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深夜、薬を持ってあの場所に足を運ぶと久しぶりに、彼女が座っていた。
ぜぇぜぇ、と胸を鳴らせて浅い呼吸を繰り返している。
その音を聞いたレモナは拳を握り、溢れそうになる涙を飲み込んだ。
|゚ノ ^∀^)「こんばん、は」
『ぁ……こんば、は……げほっ、レモナ……』
|゚ノ ^∀^)「……良くならない、わね…………」
『ん……でも、ね、けほっ、少し……楽になって来たの』
|゚ノ ^∀^)「え、?」
『本当よ……げほっ、ちょっと、体が軽いの……けほっけほっ……手が、冷たい』
|゚ノ;^∀^)「ぁ、あ、あぁあ」
『このまま……げほっ……苦しまずに……』
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