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爪;゚-゚)「おかしいよ……おかしいよレモナっ!!」
|゚ノ ∀ )「おかしくなんかない、レモナはいつも通りよ? さあ行くわよ、レモナの命令に背く事は、許さないわ」
爪;゚-゚)「そん、なっ……げほっ、けほっ……ぇほっ」
すらりと黒い鞘から刃を引き抜き、鞘を投げ捨てた。
そしてその刃を、戸惑いを隠せずに拒絶するじぃへと向ける。
ぎらぎらと鋭利に煌めく銀色のそれは、病人であるじぃには余計に恐ろしく見え、悔しそうに顔を背けて、己の武器を強く握り、小さく頷いてみせた。
そんなじぃの姿に、今にも倒れそうな仲間達も頷くしかなくて。
震える手に、笑う膝。
息苦しそうな呼吸音ばかりが広がる。
じぃ達にしてみれば、レモナが突然おかしくなったと思っただろう。
けれどレモナは、もう後には退けなくなっていた。
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