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どの小屋の前を通っても、住人は皆、同じ反応を見せた。
レモナの足音を聞くと小屋から出て来て、その姿を目に焼き付ける。
そして静かに首を差し出し、切り落とす様に、レモナに促した。
死を望むラムダ族の態度に、レモナは表情を失う。
顔には仮面の様な笑顔を張り付けたままで、何も言わずに首を刎ねる。
ラムダ族は、知っていた。
自分達に残された時間はもうほとんどない事を。
レモナがそんな彼らに、死を与えようとしていた事を。
何故、と言う疑問は、もう浮かばなかった。
こんな事が分かるのは、一人しか居ないのだから。
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