27人が本棚に入れています
本棚に追加
私が悩んでいると
ドアが開いきました。
入ってきたのは
医師でした。
あの人……もう帰ったんですね……。
「菊さん。
お話があります。」
「……?
は、はい…。」
「あなたは記憶の一部を忘れてしまいました。」
「ぇ……………。」
「生活に不便はないと思いますが……
念のため、記憶が戻るまで病院にいて下さい。」
「……わかりました。」
その後も医師の話は続きました。
あまり覚えていないのですが、なぜかアーサーという名前は忘れられませんでした。
私が事故に遭った日からずっと“アーサーさん”は来てくれました。
少しずつですが、
私はアーサーさんに心を開きはじめました。
一ヶ月もすると
完全に心を開くようになりました。
「ふふ。
アーサーさんは本当に面白いですね。」
ぇ…?
私…なにか悪い事言いましたか…?
あなたの顔がみるみる歪んでく………。
.
最初のコメントを投稿しよう!