★過去★

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*あの日*から一週間。 いまだにテレビや新聞では大々的に取り上げられていた。 『リクミア王国 謎の壊滅! 生存者0』 王女として、自分の顔は広く知れ渡っている。 それを理解した上で、フランスの秘境・ジュレに身を隠しているクレア。 「クレアちゃーん?」 「はーい…おばさん?おはようございます(*^^*)」 「おはよう(^^)はい。これ、おすそ分け」 「え!?こんなに…?ありがとうございます(^^*)」 …すっかり馴染んでいる。 仮にも一国の王女だという──顔や名前が知られているという──自覚はないのだろうか。 「…そろそろ、活動開始ですかね?」 誰に言うわけでもなく、一人呟く。 「…ベル様はご無事でしょうか」 .
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