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「・・・お前、それは」
「今は何も聞かないでくださいっ!あとでゆっくり話します!早く行かないと、また血が流れちゃっ・・・」
そこまで言うと、がばっと何かに包まれる感覚と
「・・・いい匂い」
「おまっ・・、ったく。分かったから、お前はここで待ってろ。心配はいらねえからよ」
「・・・はい」
近藤さんの時はなかった感覚。
奥から突き上げられるような、胸の高鳴り。
ばくばくと痛いくらいに響くのは、他でもない土方さんのせいだ。
「じゃあな」
そう言うと、土方さん率いる隊士達は後を追うようにして集合すべく祇園町会所へ向かった。
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