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次の日、もう一日倉庫整理をしたいと申し出た。
どうしてももう一度あの子を見てみたかった。
倉庫にはやっぱり綺麗な真珠色の本があり、薄暗い筈の倉庫できらきらと輝いて見えた。
そっと本を開く、昨日のページはまだ目次だった筈。
序章へとページを進め、ボクは目を疑った。
「ねぇ、キミ」と話しかける声に、アリスは目を覚ましました。
コレは…まさか昨日のボクの言葉?
先を確認しようとした時、あの初夏の香りのする風が吹いた。
『あなたはだぁれ?』
はっと本から目を離す、何もなかったスペースに昨日同様少女が座っていた。
『あの…キミは、アリス?』
そうよ、と無邪気な笑顔で答える少女は、きらきらと金の絹糸の如き髪を風に散らしながらきゃらきゃらと笑った。
多分ボクの二分の一位しか生きてないだろうと思われる少女は、それでも妙な色気を感じさせる表情を垣間見させる。
嗚呼、ロリコンの気持ちが分か…っちゃヤバいって!
どうしようか、この子…。
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