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翌日。
12月25日、早朝。
病室に妻が飛び込んできた。
「ちょっ、ままま万寿夫さんっ!!あなた昨日なにかした!?」
青ざめた表情の妻を見て何事かと上体を起こす。
「私っ、昨日ねっ?」
「うん?」
「タイラの枕元にプレゼント、コンバインのミニカー置いて寝て……」
「うん?」
「朝、起きたらっ……」
「うん」
「コンバインの隣に早苗ちゃんがあるのよぉぉぉお!!」
「え」
「誰っ!?あれ置いたの誰っ!?あなた入院中だし、誰があれを」
「あははははははは!」
一文字眉毛をつり上げて、まくし立てる妻の言葉をさえぎって笑い出す。
犯人なんてアイツしかいないだろう。
メリ子め。すげぇ負けず嫌いだな。
「ちょっとあなた何か知ってるのっ!?」
「ごめんごめん。それ俺だから。驚かそうと思って」
「んもぉおっ!!やめてよっ!!私、本当に気持ち悪くて警察呼ぼうかと思ったんだからっ!!」
「あはははははははは!」
メリ子、ありがとう。
プレゼント二つ貰っちまったな。
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