クリスマス

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「めめめめ……めりっ……子?」 「そうよ。DQNネームとか言わないでよね。おじいちゃまが一生懸命考えてくれた名前なんだからっ」 「どきゅん?」 眉毛をつり上げながら舌っ足らずな口調で強気にしゃべる、なんだか誰かによく似ている気がする。誰だっけ? てか、おかしいだろ。窓からすり抜けて来た女の子とこんな普通にしゃべってるなんて。 「さて、おじちゃん。あたし忙しいのよ。早く済ませてね?何が欲しいの?」 「…………は?」 うちの息子にも負けないぶっ飛びすぎな話の内容。昨日の医者の話より理解不能だ。 「んもぉおっ!!おじちゃんしらないのっ?今日はクリスマスなのよっ?」 「え?……ああ、12月24日だね……」 「ねっ!だからあたしが来たんじゃない!ほら早く何が欲しいか言って!!」 「え……?なんで?」 「んもぉお!!クリスマスだからよ!!」 「なんで……君に?」 「サンタだからよ!!」 「え?」 「あたしがっ!サンタだから!早くお願いしなさいって言ってるのよ!!」 「…………え?」 俺の思考回路はそこで一時停止した。
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