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ジャムを作るのはボクのオシゴト。
アリスが持って帰ってきた頭、その土台だった体を台に乗せ、さっくりナイフでお腹を裂く。
中の物はいらないから、ハートだけ残してあとはグリフォンに食べさせるんだ。
中を綺麗にしたら皮を剥ぎ、各部位に切り分ける。
それが終わると塩漬け、ボクらのこれからのご飯になるんだ。
そして、さっき残しておいたハートを細かく細かく切り刻み、砂糖いっぱいで甘く煮てやればアリスの大好きなジャムに早変わり。
コレでアリスの機嫌もなおるはず。
「アリスージャムはいつもの場所ねー」
「まぁ!ジャムができたのね!一口だけ食べてもいーい?」
良いよと瓶を渡すと、アリスは早速スプーンでジャムを一口。
「とっても美味しいわ!」
「ありがとうアリス」
ボクはジャムの瓶を受け取り、保存室にしまっておいた。
「ところでサ、兎見つけてどうすんの?」
ボクの質問にアリスはぴくり反応する。
「ハートよ」
「へ?」
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