愛してる。

エピローグ

運動神経抜群の彼から逃げ切れるはずもなく、程なくして捕まった。

彼は謝罪し、想いを告げてきた。

正直嬉しかった。

けれど、もう傷付きたくも苦しみたくもなかった私には彼の言葉が信じられなかった。

きっとまたいつか裏切られて泣く羽目になるのでは……。

そんな考えがよぎった。

それでも必死に想いを伝えてくる彼に、ああ本気なのかも。

そう思えた私はひとつの提案をした。