第1章

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朝起きたら1通のメールが来ていた。 宛先“坂口伸” 私が高校時代からずっと好きな人…… メールを見てみた。 “オレ、咲と婚約することになった。” だって…… 私は“おめでとう”と返しておいた。 何で?何で咲となの? あの2人は高校の時から付き合っていた。 高校の時はあの2人が一緒に歩いていたり、いちゃついていても許せたんだ… そぉ、あの時は自分の心のどこかですぐに別れるだろうって思っていたからだ… 返事が来た… “ありがとう。明日さぁ、オレと咲と優理子と智宏で食事に行かない?” “ありがとう”なんて言わないでよ…… 何で私の想いは伝わらないの? のどから手が出そうなくらい好きなのに… こんな気持ち雪みたいに溶けてしまえばいいのに… 私はそんな気持ちをしまい込んで“咲のこと幸せにしてあげてね。うん。いいよ。会おうね♪” なんて返事をしておいた。 改めて2人が一緒にいる所を見たらどんな顔をしていいか分からない… 本当は“おめでとう”なんても思ってないし、“幸せにしてあげて”とも思っていない… “2人がダメになればいいのに…” そぉ、これが私の本当の気持ち…
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