番外編 いち。

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会計を済ませて外にでると、相変わらずの大雨で。 俺は傘を広げてスズを招き入れる。 「ありがと」 つむじを見せていたスズが、急に上目遣いで俺を見るから…。 「…ついてるよ」 俺は親指で唇を拭うと、そのまま屈んで… ちょっと意地悪をして長めのキスを落とした。 …ようやく唇を離すと、そこには膨れたスズの顔。 「もう……」 「だってついてたよ、唇が」 俺はそう言って、ニカッと笑って見せた。 ―end ―
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