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会計を済ませて外にでると、相変わらずの大雨で。
俺は傘を広げてスズを招き入れる。
「ありがと」
つむじを見せていたスズが、急に上目遣いで俺を見るから…。
「…ついてるよ」
俺は親指で唇を拭うと、そのまま屈んで…
ちょっと意地悪をして長めのキスを落とした。
…ようやく唇を離すと、そこには膨れたスズの顔。
「もう……」
「だってついてたよ、唇が」
俺はそう言って、ニカッと笑って見せた。
―end ―
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