第一章

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僕の名前は勅使河原(てしがわら)哲也、ピカピカの高一。 今、特にする事もなく、校庭の隅を闊歩(徘徊)している。 そう、暇なのだ 僕が通っているのは県立瀬戸際高校、部活が多過ぎることで有名で、その数は三百を数えるという。 そして今は新入生が本格的に学校生活を始めたばかりなので、部活の勧誘が半端ない。 今日だけで二十回は断った。 「「おい、そこのキミ」」 暇している僕に声をかける人影が二つ。 「何ですか?」 僕が振り返るとそこには痩せ形で眼鏡、鏡に映したようにそっくりな先輩二人がいた。 「「タマちゃんの事を見守る会に興味はないかね?」」 「今時タマちゃんですか?確か今、行方不明でしたよね?」 僕がそう言って立ち去ろうとすると、先輩二人に肩を掴まれた。 「「まあ待ち給え、そんな野暮は言わなくても…」」 「第一何ですか、見守る会って。正直、怪しいです」 「「いやいやいや、そんな事は無いよ。我々はタマちゃんを見守るという…」」 「見守るのに徒党を組む必要は無いです!失礼!!」 僕はそう言って走って逃げだした🏃
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