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もう少しで指先が触れる…といった所で自分の体の自由がきかなくなった。
「くっソ!誰だこンナ大事な時ニ!」
光が悔しげに言う。
「これは…魔法陣?」
足元を見てみると幾何学模様と何やら文字が描かれた陣が描かれていた。
よく見ると召還魔法陣のようだ。
「使い魔召還…」
聞いたことがある。
人間の世界には学校があり、そこで子供たちが自らを鍛えて魔物や悪魔と戦っていると。
そして、そこでのパートナーが使い魔である、と。
…まさか僕が召還されるなんてね。
「ごめんね謎の光君。
君には触れなくても出れるみたいだ」
「こうなるノナラ魔法無効の罠ヲ解くンじゃなかッタ!」
光は苛立っているのか、さらに強く輝いた。
「仕方なイ…
君のことは今は諦めるよ…だけどね?
いつか必ず、君を奪いとるからね?
…君の、存在ごと」
「…は?」
いきなり流暢に喋りだした光は一筋の光となり消えた。
言いたいことだけ言いやがって。
「まぁ…とりあえず気にしなければいいか
さて、僕のマスターはどんな人だろう?」
筋肉ダルマだったら嫌だなぁ…
とか思っている内に僕の目の前は真っ白になっていった。
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