神の世

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「暮しむきのものも只でとらせよ、只で与える方法あるではないか。 働かん者 食ふべからずと申す事 理屈じゃ、理屈は悪じゃ、働かん者にもドンドン与えてとらせよ。 与える方法あるではないか、働かんでも食べさせてやれよ。 何もかも与へぱなしじゃ、其処に神の政治始まるのじゃぞ、神の経済あるのじゃ。 やって見なされ、人民のそろばんでは木の葉一枚でも割り出せないであらうが、この方の申す様にやって見なされ。 お上は幸でうもれるのじゃ、余る程 与えて見なされ、お上も余るのじゃ、此の道理判りたか。 仕事させて呉れと申して、人民喜んで働くぞ、遊ぶ者なくなるぞ、皆々神の子じゃ、神の魂うゑつけてあるのじゃ、長い目で見てやれ、おしみなく与へるうちに人民 元の姿あらわれるぞ。」
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