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前者はイメージ=結果となっており、イメージを固めた時点で結果が出るのだ。
しかし後者の方はイメージ=現象であり、現象を操って、やっと結果が出るのである。
つまり、現象+過程=結果となっており、前者に比べて必要な行動が多く、使い勝手が悪くなっているのである。
「まあ、どちらにしろ強力な物であるのにはかわりないか。」
肩の力を抜くようにそう言って、彼はまた実験を始める。
「さて、これは出来るかな?」
彼は手頃な場所にある木を見つけると、その木を凝視し始めた。
イメージを固めているのだ。
ある程度は把握できたとはいえ、完全にこの能力に慣れたというわけではない。
発動にも時間がかかるのだ。
解決すべき問題の一つであろう。
そうこうしているうちに、彼がイメージを始めてから10秒はたっていた。
だが、彼が見つめている木に特に変化はなく、未だ健在である。
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