未知との・・・

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「威力の制御はまだ下手だな・・・。」 見れば、前方には傷が付いてやや見えやすくなった透明の壁が健在であった。 壁のイメージの方が強く、強度が高かったのか。 無色透明の壁には少しだけヒビが入っているものの、まだまだ耐え切れそうである。 これはイメージのしやすさから来た結果なのだろうか? そう彼は推測する。 確かに、壁をイメージするのは簡単だが、衝撃波、と言われるとどうもピンとこない気がする。 その点を考えると、あながちこの推測も間違っていないかもしれない。 「しかしこのままだと自分の力で自分を殺しかねないな・・・。自爆なんてシャレにもならないから。・・・そうだ。よくある、身体を強化する能力的なものを使えば突然の事にも対応できるかもしれない。」 そして彼は汗をぬぐいながら考える。
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