未知との・・・

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[身体強化] ファンタジーの定番とも言える魔法の一つ。 まあ、あまり派手に使われる事はない魔法ではあるのだが・・・。(物語の後半になると何時の間にか身体強化を使っているのが当然になっていたりなど) しかし、それが出来るのであれば、その恩恵は大きいだろう。 力の強化 、反応速度の上昇 、視力、聴力の上昇。効果、その他諸々・・・。 つまりその名の通り、身体能力を強化するという、どんな場面でも役に立つ万能の魔法だ。 「だけど自分自身に使うものだからな・・・。慎重にしないといけないな。」 最初は、シンプルに力の強化から。 だが・・・。 この能力を体に使っても害は無いという保証はない。 彼は慎重にイメージを固めていく。 全身の筋力だけを約1.5倍に、それ以外のところは一切いじらない。 慎重に、慎重に、慎重に。 そして彼の体に何かが入ってきて、弾けた。 「よし・・・。多分成功だろう。まずは木にパンチでもいれてみるか。」 彼は右手をかまえて振りかぶる。 メキャリ。という音が鳴り、殴り合いなんてした事もない自分の拳が、木の幹に少しめり込んでいた。
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