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これまでの実験結果で、壁の耐久度が異常に高い事はわかった。
だが、衝撃波の威力は未知数である。
壁と衝撃波。
彼が、最初に使った力である。
ゴブリンが自分に斧を振り下ろした時、おそらく自分は斧から身を守りたいと考えた。
その考えは透明な壁となって現れ、こっちに来るなという気持ちがそのままイメージとなって壁を動かし、ゴブリンを押しやった。
だが、そんなあいまい以上にあやふやなイメージでできた壁は、もう残ってはいないだろう。まあ仮に消えてなかろうと放置しておけばいいが。
2回目に力を使った時は、吹き飛ばすという明確な考えが衝撃波となって現れ、壁より遥かに強い威力でゴブリンを吹き飛ばした。
結果、ゴブリンは木の枝に刺さって絶命した。
あの時はまだ力の事なんてわからず、力を意識せずに使ったから、あまり威力が出なかったか。イメージが要ならば、そう考えるのが自然だろう。
確証はないが、彼はそう考えている。
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