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衝撃波をもう一度放ってみようか。
さっきの実験では衝撃波の威力が分かりにくかったため、もう一度、何か大きなものにでも撃ってみようかと考えたのだ。
少しの移動の後、彼は先ほどの場所からそう遠くない山の前に立っている。
大きいとは言えないが、小さいとも言えない山。
まあ、大きかろうが小さかろうが山は山。
実験対象としてはとてつもなく大きい事には変わりない。
「これくらいデカけりゃわかりやすいだろ。」
一体どれほど表面をえぐれるのだろう・・・。
見あげる事しかしてこなかった山と言う対象を、どれだけ破壊できるのか。
漫画のヒーローの様な力を手にしたことに心を踊らせながら、少年はその手を山に向ける。
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