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「だけど、空中で行動できるのは何かと便利だろうな。1番使えそうな翼で飛ぶことを、今度練習しておくか。」
断言はできないが、おそらくここは地球ではないのだろう。
少なくとも、自分が住んでいた場所ではないのは確かだ。
日本よりも危険な場所であるのなら、使える能力が多いに越した事はない。
と考えながら、彼は先ほど衝撃波で開けた大穴をさりげなく見る。
それと同時に・・・。
強化された身体を駆使して、彼は猛スピードで穴の中を駆け抜ける。
秘密基地のカタパルトから発進するロボットの様に、彼は山の反対側から穴を飛び出た。
彼は強化された視力で見たのだ。
穴の奥に見える森を。
そこにいる、ゲームなんかでしか見た事のない様なドラゴンのようなものを。
そして、それに襲われている馬車と、その周りでドラゴンと戦っている人らしきものを。
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