58018人が本棚に入れています
本棚に追加
猛スピードで走りながらの跳躍だったため、斜め上へと彼の身体が空中を滑って行く。
ちょうど、走り幅跳びのように。
ただし、その速度と跳躍距離が桁外れではあったが。
「木がねぇから丸見えだッ!!」
彼の声が聞こえたのか、ドラゴンが空中でこちらを向く。
だが、もう遅い。
「そおりゃああああ!!」
辺りに吹く風と一体になって空を飛びながら、彼は構えた手のひらから衝撃波を打ち出す。
あまりの速さに避けられなかったのか。
それともただ見えなかっただけなのか。
あるいはその両方か。
ドラゴンに衝撃波が命中する。
最初のコメントを投稿しよう!