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「し、しかし隊長・・・。」
隊長の近くにいた1人の騎士が、恐る恐る発言した。
だが、騎士隊長はその発言すら忌々しいと言った感じで、口調を荒げた。
「何をしている!! 早くコイツを捕らえんか!!コイツは姫にとって危険な存在たり得る!!」
怒鳴られた騎士は、他の騎士達と顔を見合わせている。
確かに、自分たちの使命は姫にとって脅威となる存在を排除する事だ。
しかし、目の前にいる少年こそが、フレイムドラゴンという大きな脅威を排除してくれたのではないか。
隊長の命令は聞かなければならない。
だからと言って、彼に剣を向ける事などもってのほか。
突然の出来事に呆然と立ち尽くす姫君同様、騎士達は何もできないでいた。
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