シエラ、襲来

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だが、シエラに聞く耳などありはしない。 そしてシエラを仕掛けさせた当の本人は・・・。 「うん、今日も茶が美味い。」 「う、裏切り者ぉーッッ!!!」 ブレイズの声が虚しく響いた。 「ブレイズさぁ~ん。人の事を魔王呼ばわりなんて、ひどいですねぇ~。ちょっとお仕置きしなきゃいけませんねぁ~。」 シエラは、その白く細い人差し指を、舌で軽くペロリと舐めた。 美少女がやると何とも艶っぽい動作だが、ブレイズにそんな事を気にしている余裕は無いようだ。 「ふふふっ。大丈夫ですよぉブレイズさぁん。優しくしてあげますから。」 「い、嫌だぁぁあああ!!!」 ヒタリ、ヒタリと近づいて来るシエラに、とうとうブレイズは腰を抜かして床に座り込んでしまう。 それでもどうにか逃げようと、ブレイズは床を這いずる様にレンジの方へ向かう。
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