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「ですね・・・。」
呆れ気味のピアスのとシエラ。
その視線の先にはのんきな顔で眠りこけるレンジと、その隣でうめき声を出しながら何故か眠ってしまっているブレイズ。
そう言えば彼は眠るのが特技だったか。
「うぅぅうぅ・・・。シエラァァ・・・。ごめんなさい・・・実はまだ隠し持って・・・。」
ゴッ。
ブレイズが寝言を言った瞬間、ピアスは自分の周りで風がざわめくのを感じた。
その元凶はやはりと言うべきか、シエラだった。
長い髪の毛が風で激しく暴れまわって、まるで阿修羅のような雰囲気をまとっている。
「そろそろ突っ込むのも疲れてきたわね・・・。」
辺りの、まさしくカオスと言うべき状況に、やや諦め気味のピアスであった。
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