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だが、それすらも興味を失いかけた。
闘技場の台を挟んでレンジの反対側に立っている男子生徒。
おそらく、レンジと同じく待機についているレンジの対戦相手。
その男子生徒が、レンジの方を向いて酷く怯えているのだ。
レンジの噂やなんやかんやを聞いているのだろう。
今すぐにでも逃げ出したいとでも言うような表情だ。
そして模擬戦はレンジたちの番になり・・・。
男子生徒は絶望の表情を浮かべた。
「んんじゃ~、模擬戦はじめっぞ~。2人とも、闘技台に上がれ。」
いつも通り、面倒くさそうにグラハムが話した。
その指示通り、レンジはひょいっと闘技台に上がる。
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