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「先生。相手方がビビってるんですけど。」
「んぁあ?まあシラタキが相手じゃそうもなるよな。」
「白谷です。わざと間違えてません?」
レンジは首を左右に傾けて伸ばし、首の関節を鳴らす。
ゴキゴキッと、鈍い音が首から出た。
その後、今度は指、手首、背骨と、身体中の関節を鳴らし始めた。
たいした意味はないが、軽いストレッチの様なものである。
まあ、レンジの対戦相手となる生徒にとっては、レンジがガチで自分の命(たま)を殺る気になっているとしか思えなかったのだが。
じゃあ、そろそろ始めますか。
そうレンジがグラハムの方を向いて合図を待っていると、グラハムは思い出した、と言う様に指を弾いて口を開いた。
「おぉっと!わっけてた。おいシラタニ!お前、魔法やあの変な力は使うなよ?」
「え~。先生、そりゃムチャですよ!」
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