処刑の日(色んな意味で)

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様々な部品が組み合わさってできた近代的な凛々しさを持ったハンドガン、[インディペンデンス]。 曲線と力強いフォルムが生み出した、芸術的な無骨さを持ったリボルバー、[フリーダム]。 レンジは手に持ったその2丁をくるくると回し、パシッとその回転を止めて銃口を相手に向けた。 「Show time だ!!」 ノリノリのレンジを見てグラハムは、しまった、と後悔した。 もう、こうなったレンジは誰にも止められないだろう。 「じゃあ・・・。開始ッ!!」 戦闘開幕の合図を告げながら、グラハムには対戦相手の生徒のご冥福をお祈りする事しかできなかった。 開幕と同時に動いたのはレンジの方だった。 相手の生徒に反応する間すら与えないほどのスピードで接近し、そいつの横顔を左手に持つフリーダムのグリップ部分で思いっきり[殴りつけた]。
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