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そして、少年の頭へと一直線に斧を振り下ろしたゴブリンは・・・。
彼の絶叫と共に後ろへ吹き飛んで行った。
「へっ・・・? 何が・・・。」
彼は考える。
今いるココが・・・。
漫画、小説で読んだ・・・。
アニメで見た・・・。
ゲームでプレイした・・・。
あのファンタジーの世界なら。
あり得ない事の連続で、訳がわからなくなりパニック状態に陥った彼の頭は、通常の状態ならば絶対に考えないであろう2つのパターンを考えた。
一つ目は、魔法、またはそれに似た力を持っている人に助けられた。
二つ目は、自分の持っている魔法などの能力が発動した。
・・・という、常識はずれにも程があるパターンを考えた。
彼は前者の可能性から考えてみるが、周りに人らしき気配はないし、まず第一に自分を助けたのであれば直ぐに自分の近くに現れ、声をかけてくれるはずだ。
となると・・・。
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