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「おいおい…マジかよ…。こんな仕事だなんて聞いてねーぞ…。」
「だろうな。話してなかったし。」
深夜のとある高速道路。
ここで二人の男性が何やら言い争っていた。
「だろうなって、お前なあ…!」
「フツーにやって稼げる仕事って言っても、そー簡単に見つかる分けねーだろ。仕事紹介してもらっただけありがたいと思え。」
「それは…そうだけど…。」
言い争っていた男性の一人、長い黒髪と頬の傷がが特徴的な男は目の前にあるトラックを改めてまじまじと見つめた。
「運び屋とか…いよいよ完全にアウトな領域じゃねーか…。」
「何言ってんだ、お前が今までやって来たギャンブルのが遥かにアウトだっつーの。うだうだしてる場合か!」
未だにトラックの前で悩むその男を、トラックの中に居た茶髪の男が叱咤した。
「いや…だってよぉ…。」
「なんだよ。」
「これ警察に見付かったら、確実に逮捕じゃねぇ…?」
「だーぃじょぶだって!」
男の不安そうな問いに、言い争っていたもう一人の男、サングラスをかけた男は笑いながら言った。
「今までそう簡単に見付かってねーし。ま、小遣い稼ぎって感覚でやるやつが少ないからかも知れねーけど。」
「そりゃあ小遣い稼ぎなんてランクじゃねぇだろ…!」
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